進撃の巨人の連載が始まった当初から謎とされてきた第1話のタイトル「二千年後の君へ」、この意味については第1話では特に触れられることもなく、その先もこのタイトルが何も意味をなしていなかったかのように連載が続いてきました。
ところが、つい最近になってやっとこの『「二千年後の君へ」の意味』が判明したと言える設定が明かされたので解説していきたいと思います。
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第1話からすでに壮大な物語は始まっていた!
「二千年後の君へ」のタイトルを初めに目にしたときは、皆さんも???と思ったことと思います。
この意味について理解するためにはこの物語の始まりから知る必要があります。
始まりと言えばまさしく第1話、読んだことのある方はご存じの通り主人公であるエレンが昼寝から目覚めるところから物語は始まります。
そこから、人間が住める世界が壁の中であること、壁の外には巨人が支配する世界が広がっていること、100年間壁は巨人に破られていないことなどが明かされていきます。
と、ここまで聞いた人はまず疑問を持つはずです。
「壁はどうやって作られたのか」「巨人はいつから存在していたのか」と・・。
そうです、物語の始まりとはこの世界がどのようにして構築されたのかということです。
壁と巨人、この二つが壮大な物語に繋がる重要な情報となります。
この奇行種怖い
夢に出てきそう
とにかく楽しすぎて、眠るなんてもったいない????進撃の巨人見るたんびにいつもドキドキする笑笑ぎゃはは pic.twitter.com/ykPmh3gYu6— 比嘉明日華 (@asu324503) July 6, 2017
まずは漫画のタイトルにもなっている巨人の存在です。
巨人はいつから存在していたのかについては1820年前にエルディア人(壁の中の人の祖先)のユミル・フリッツが大地の悪魔と契約したことでその力を得たことが始まりとされています。
ユミル・フリッツの死後その力は九つに分けられ、後に知性を持った巨人となります。
この九つの巨人は、始祖の巨人、進撃の巨人、超大型巨人、鎧の巨人、女型の巨人、獣の巨人、車力の巨人、顎の巨人の8体が作中に登場し、今まで謎に包まれていた最後の一体も「戦槌の巨人」であることが判明しています。
九つの巨人
右上→進撃の巨人
(エレンの場合は始祖も含む)
真ん中上→鎧の巨人
右上→超大型巨人
真ん中左→女型の巨人
真ん中→顎の巨人
真ん中右→車力の巨人
左下→獣の巨人
真ん中下→始祖の巨人
右下→不明 pic.twitter.com/lNOrpoH0Mo— みやと (@Miyato_1012) May 20, 2017
フリッツ家は代々その力を継承していくこととなりますが、九つの巨人の力を継承されたものは13年でその命が尽きてしまうといいます。
その余命から継承期間を設けたフリッツ家はやがて巨人の力を争いごとに使うようになり、100以上もの世代までその力を引き継いでいきます。
ところが始祖の巨人の力を継承した145代目フリッツ王にてその歴史は崩れ去ることとなります。
この王の行動によって重要な情報である二つ目の壁に繋がる話がでてきます。
とある学会で「宗教・紛争・政治」をテーマにしたシンポジウムのポスター図案をどうしようかという議題が持ち上がり、「宗教集団…戦い…壁…」で『進撃の巨人』がまず出て来る漫画脳 pic.twitter.com/QtxH7SPkur
— せんだい歴史学カフェ (@SendaiHisCafe) August 4, 2017
代々争いのために九つの巨人の力は継承され、またその力を継承したフリッツ家同士も争いを繰り広げるようになっていた中、145代目フリッツ王は争いを否定し、パラディ島に逃亡します。
その後、始祖の巨人の力で三重の壁を築き争いを避けるように引きこもってしまいます。
ここまでで重要と述べた壁と巨人の設定がわかりましたが、これだけでもかなり綿密に練られた世界だということがわかると思います。
そしてさらにすごいのが第1話からこの設定はすでに出来上がっていたと考えられ、この設定を考えていたからこそ「二千年後の君へ」というタイトルにしていたのではないかと考えられています。
では、なぜこの設定が第1話のタイトルに繋がるのかを確認していきましょう。
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「二千年後の君へ」はエレンの巨人の力の継承者へ贈られた言葉だった!?
#shingeki #進撃の巨人
オリジナルマスター版 1話
二千年後の君へ
―シガンシナ陥落 (1)―
多分 円盤と一緒の様な気がします
必要な部分だけ pic.twitter.com/QEKZOT3Glk— 夢猫アニメ皇族~info?♪☆~ (@dreamKS19820704) October 3, 2016
このタイトルとの繋がりを知るには先ほど述べた中からキーワードを抜きだす必要があります。
それが「巨人の力を継承したものは13年で命が尽きる」、「巨人の力を継承していったフリッツ家は145代まで続いていた」、「145代目フリッツ王が107年前に壁を作った」ということです。
また、先ほどは触れていませんでしたがエレンがグリシャ(自分の父親)を捕食して始祖の巨人の力を有しているということも重要な情報となります。
では、以上のことから年代の計算をしてみることにしましょう。
エルディア人の祖先であるユミル・フリッツから145代目のフリッツ王まで13年ごとに巨人の力が継承されたとすると13年×145代=1885年となります。
その1885年に145代目フリッツ王がパラディ島に逃亡し、巨大な壁を築き上げます。
それがエレンたちの時代の107年前となるとエレンたちが生きている時代は1885年+107年=1992年になります。
そしてエレンが巨人の力を継承してから5年が経過し、余命あと8年と判明したことから、1992年+8年=2000年となるのです。
第1話の段階でここまで世界設定が出来上がっていたことを考えると、作者の凄さが伝わってきますね。
ただ、このタイトルはエレンがちょうど2000年で死んでしまうといったことからもエレンへ向けられた言葉ではないということがわかります。
「二千年後の君へ」なので「エレンの巨人の力の継承者へ」ということになるでしょう。
ここでまた問題となるのがエレンの力の継承者が誰になるのかということです。
考えられる有力な人物はエレンの子供、もしくはミカサあたりになるのではないでしょうか。
エレンの子どもであればミカサが順当な相手となると思うので、どちらにしても継承者のカギを握るのはミカサになってきそうでもありますね。
進撃の巨人で一番かわいいのってミカサだよな https://t.co/IHarifUR5w pic.twitter.com/tzReqd4aH0
— sabukaru (@kakashisama2014) August 2, 2017
また、ミカサはリヴァイと同じアッカーマン一族でもあり、巨人科学の副産物といわれているためなにか予想外な出来事をこの先もたらしても不思議ではないと考えています。
よく噂となっているループ説もしかり、今までの話の中でミカサが不可解な頭痛に見舞われていたことなどを考えるとミカサが引き金になって何かが起こることもありえなくはないでしょう。
まとめ
今になって様々な伏線が回収されていく進撃の巨人ですが、まだまだ謎はたくさん残されています。
アッカーマン一族はどのようにして生まれたのか?
また、人間の力のリミッターを自由に解除することができるといわれているが、まだ隠された力があるのではないか?
エレンは本当に2000年に死んでしまうのか?エレンとミカサの関係はどうなるのか?等々・・探し出したら切りがありません。
ですが、きっとこの先それらの謎が今回のタイトル回収のようにスッキリと解決される日が来ると思うので、今は期待して待つことといたしましょう。
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